[入試直前]冬の過ごし方1/3…ラストスパート

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浜田一志氏
  • 浜田一志氏

 受験まであと1か月という時期になると、いよいよラストスパートという思いが強くなります。でも、ラストスパートという意味をはき違えていませんか?

 マラソンなら最後の力を振り絞って…ということですが、受験勉強でのラストスパートとは、これまで走ってきた道に落とし物をしていないかを確認し、試験本番で全力疾走できるようにしておくことです。つまり、最後の見直しの時期です。

 これまで「なんだ、こうやって解けばいいんだ」「あっそうか、うっかり忘れてた」「この表をまとめて覚えておけばいいんだ」など、「~すればよかったんだ」と後悔したままほったらかしの部分があると思います。このようなところを、問題集、模擬テストから洗い出し、もう一度解き直すという勉強を必ずしてください。

 私は毎年試験の結果を分析しています。すると、難しい問題ができなくて落ちたという人はほとんどいません、逆に、標準的な問題でミスをして落ちたという人はたくさんいます。つまり、標準問題をじっくり復習し、「確実に解ける」というパターンを増やしていくことこそ、合格への近道なのです。

 とはいうものの、入試の過去問を解いていると、どうしても難しい問題が気になってしまいます。もちろん、難しい問題が解けて逆転ホームランという生徒もわずかながらいますが。受験勉強のラストスパートにホームランを打つ(難問を解く)練習は感心できません。

 大まかなスケジュールは次のようになります。

 (1)受験まで1か月以上あるとき、がむしゃらに教科書、参考書を読みまくってください。問題集、過去問を解きまくってください。

 (2)受験まで1か月になったとき、これまで述べたように、復習に専念してください。

 復習に成功するポイントは、<1>復習は合格への近道である、<2>復習は楽しくない、<3>復習の自己採点は厳しくの3つを自覚することです。特に<2>は覚悟しておかないと挫折します。復習はいわば、自分へのダメ出しという作業になるのでへこたれやすいものですから。また<3>が甘いと本番で必ずミスをします。

 次回は、復習の方法を具体的にアドバイスします。

【浜田一志プロフィール】
 偏差値38から東大理IIに現役合格。野球部に入部し、4年次は主将として東京六大学野球リーグで活躍。1994年に東京都内に文武両道を目指す「部活をやっている子専門の学習塾」としてAi西武学院を開業。「数学は解法パターンの暗記教科である」という理論をもとに「数学ミラクルマスター」を開発、提供している。

【入試直前】冬の過ごし方1/3…ラストスパート

《浜田 一志》

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