トヨタ自動車は9日、タイの洪水の影響で算定を凍結していた2012年3月期の連結業績予想を発表した。営業利益は8月に発表していた前回予想の4500億円から2500億円少ない2000億円(前期比57%減)となる。
タイの洪水による今期の影響は23万台としており、通期の連結販売は前回見通しを22万台下回る738万台(同1%増)に下方修正した。純利益予想は、前回見通しの3900億円から1800億円(56%減)と減額した。
また、12月以降の為替レートを1ドル77円、1ユーロ105円と円高方向に見直し、通期では1ドル78円、1ユーロ109円を業績予想の前提とした。円高は営業利益段階で前期比3100億円の減益要因となる。
東京で会見した小澤哲副社長は、「東日本大震災からの生産挽回にプラスして、今後はタイの洪水による影響分含め、再挽回に取り組んでいきたい」と強調した。