富士重工業は第42回東京モーターショーに、同社のブランドステートメント“Confidence in Motion”を具現化したスバル『アドバンスドツアラーコンセプト』を出展した。
「将来のツーリングカーの在り方をテーマとしました。楽しさと確信を表現しています」とは、スバル商品企画本部デザイン部東京スタジオ担当/リードデザイナーの田宮創さん。
「このデザインは、スバルのAWD(四輪駆動)をきちんと表現したいと考え、四隅のフェンダーをしっかりと造形しました」
「クルマに軸を一本通すことで、サイドのキャラクターラインを多少ウェッジさせても、車両全体のバランスが崩れたり、ひとつのクルマとしてまとまっていないと感じられないようにしました。良いスタンスにもなりましたが、結構チャレンジでした」
サイズは、前回の東京モーターショー09に出展された『ハイブリッドツアラー』よりも一回り小さいCセグメントである。田宮さんは、「結構凝縮感があるでしょう。実は全長では『インプレッサセダン』と同じくらいなんです」。
田宮さんは「楽しい気持ちでやろうと思っていました」と開発当初を振り返る。「ショー会場のステージに乗った時にかっこいいクルマを作りたい。それをイメージしながらデザインしました」。
そして「いろいろ悩んだり苦労したりすると、それが形に表れて面白くないので、楽しみながらデザインしました」と笑顔で語った。