西ホールにある「SMART MOBILITY CITY 2011」。そこに洒落た電動スクーターと自転車が展示されている。ecomo(エコモ)のブースがそれだ。
「私は30年間、自動車のデザインに関わってきましたが、車単体のデザインをするだけでは、これからのエネルギーや環境、高齢化問題という課題解決の方策には限界を感じていた。そこで、スマートシティにおけるモビリティづくりに着目して、いかに効率的で心地よい移動を提供するためのデザインを行う会社を立ち上げました」と畑山一郎代表は説明する。
同社はメーカーでも販売会社でもない、ニューモビリティのプロモーションを行う会社だという。現在、千葉県柏市・柿の葉キャンパスで「公・民・学」一緒になった街づくりに参加している。ブースではその2030年の姿をCGムービーで紹介。「世界の未来像をつくる街を会場から国内外に発信します」と畑山代表は話す。
また、同社プロデュースの電動スクーター『EB25』『ES11』と自転車『Touring』を出展。『EB25』と『EC11』はマレーシアで同国初の国産電動スクーターとして発表され、話題を呼んでいる。「環境性能と機能性、コストパフォーマンスを両立させた」という。
一方、自転車『Touring』は韓国製のハイブリッドバイクで、電動原付(電気のみでの自走)、電動アシスト自転車、自転車の3つの走行モードで走れるのが特徴だ。すでに同国内では10万円ほどで販売され、すでに街中を走っているそうだ。
「アジアではいまニューウエーブが起きていて、若い人たちがすばらしい商品をつくりだしている。そういうアジアの人とパートナーを組んで、商品をつくり、日本で展開していこうと考えている。そして、エコモはアジアのセレクトショップ的な機能を果たしていきたい」
畑山代表はアジアも巻き込んだ形で、スマートモビリティシティを提案していこうと考えている。