無車検車で飲酒ひき逃げの男、道交法違反の罪で先行起訴

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今月1日、北海道江別市内の市道で乗用車を飲酒運転し、出会い頭衝突を起こして相手側の運転車を死亡させた36歳の男について、札幌地検は21日、道路交通法違反(無免許運転)罪で起訴した。ひき逃げ容疑については捜査を継続している。

問題の事故は2011年11月1日の午前3時30分ごろ発生している。江別市上江別西町付近の市道を走行していた軽乗用車に対し、一時停止を無視して丁字路交差点を左方向から進行してきた乗用車が出会い頭に衝突した。

軽乗用車は道路右側の空き地まで約50m弾き飛ばされて転覆大破。運転していた39歳の女性は近くの病院へ収容されたが、全身強打が原因でまもなく死亡した。衝突側の乗用車も空き地に突っ込んだが、乗っていた4人は現場にクルマを放置し、徒歩で逃げた。

警察はその後、同市内に在住する36歳の男を容疑者として逮捕したが、この男は昨年5月にも飲酒運転を理由とするひき逃げ事件を起こして免許取消処分を受けていた。逮捕当時も酒に酔った状態で、運転していたクルマは無車検(無保険)車だった。

衝突時の速度が高速度であることや、アルコールの影響で正常に運転できていなかった可能性もあることから、飲酒運転やひき逃げについては「危険運転致死罪の適用可否」を含めた捜査を継続。容疑が固まっている道交法違反(無免許運転)について先行で起訴することを決めた。

《石田真一》

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