トヨタの新型ハイブリッド・コンパクトカー『アクア(AQUA)』。大いに注目が集める点の価格については、発売までもちろん未公表。モーターショー会場でも未定とされるはずだが、あるトヨタ関係者によれば、11月時点では実際にまだ決まっていないという。
「3代目プリウスの発売前に、ホンダさんが低価格ハイブリッドはウチにしか作れないと大々的にうたって『インサイト』を発売しました。それで我々も『プリウス』の価格を想定の範囲内ぎりぎりまで引き下げたわけですが、今はホンダさんの挑発をまともに受け取りすぎたという反省もあるんです」とトヨタ関係者は語る。
「一時、150万円前後などという話が出たこともありましたが、他のモデルとのバランスも考慮した価格になると思います。アクアの商品力の高さを考えると、最後まで値決めに悩むことになりそうですが」(同トヨタ関係者)
もっとも、プリウスより下位に属するコンパクトモデルゆえ、そう高価格になることはない。関係者の話の雰囲気から推察するに、実際には最大のライバルであるホンダの『フィット・ハイブリッド』より少し高く、ハイブリッド専用車『インサイト』より低価格という位置づけになりそうな気配である。
東京モーターショー会場が事実上の新型車内覧会となるアクア。その姿に注目だ。