ポルシェ『カイエン』の成功に刺激されるかのように、ジャガー、ベントレー、ランボルギーニと、名だたるブランドが相次いでSUV市場への参入を表明。そんな中、イタリアのスーパーカーメーカー、フェラーリが創業以来の精神を固持する意向を表明した。
これは22日、『オートモーティブニュース』の欧州版が伝えたもの。同メディアのインタビューに応じたフィアット(フェラーリを傘下に持つ)のセルジオ・マルキオンネCEOは「フェラーリを、ポルシェやベントレーと競わせるつもりはない。フェラーリは(スポーツカー専業メーカーという)独自のスタンスを貫く」と話し、一部で噂となっていたSUV市場への参入を否定した。
その一方、フェラーリ傘下のマセラティに関して、マルキオンネCEOは、「マセラティには、大型の投資を続ける。マセラティを新たなジャンルに参入させ、ポルシェやベントレーと競合させるつもりだ」と語ったとのことだ。
今回のマルキオンネCEOの発言、フェラーリを創業当時と変わらないスポーツカー専業メーカーに、そしてマセラティをスポーツカーメーカー+αの新たなチャレンジを行うメーカーへと、位置付けるものとして注目できる。