16日より米国・オーランドで開催されていた第18回ITS世界会議が20日(いずれも現地時間)、65か国以上の国々、1万人にも及ぶ参加者が会場を訪れ、5日間の予定を終えて閉幕した。
閉会式が行われたのは開会式も行われたオーランド・オレンジカウンティ・コンベンションセンターの大ホール。式ではアメリカ、ヨーロッパ、アジアパシフィックの各代表が登壇し、それぞれに今後のITSへの抱負を述べた。
ゲストとして招かれたのは、フォード社会長であるウィリアム・クレイ・フォード,Jr氏。その中で氏は、スマート電化をはじめ、インテリジェント化された車両と技術革新が世界各国の道路交通問題にどう対応していくかが重要だと強調。会議ではそれぞれの代表者が経済の改善と共に、人や物の移動方法を新たな輸送技術として貴重な体験もできたと会議を振り返って挨拶した。
また、日本からは東京都青少年・対策本部の伊東みどり氏が登壇し、2013年に東京で開催されることをアピールすると共に、ITSの先端技術にかける日本の意気込みを紹介。会議への招待をアナウンスした。
最後に、恒例となった地球を模したオブジェを次期開催国の代表に手渡す「パッセージ・オブ・ザ・グローブ」が行われた。日本のITSジャパンからは副会長である坂内正夫氏が、東京都青少年・治安対策本部の伊東みどり氏も出席。順に各地域の代表へと手渡され、最後に2012年の開催地であるストックホルム(スウェーデン)の代表者に渡り、閉会式は終了となった。
なお、ウィーンで開催される第19回ITS世界会議は、2012年の10月22日より10月26日まで。翌2013年は東京での開催が予定されている。