三井化学など、太陽光発電・風力発電事業を展開 国内最大規模

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たはらソーラー・ウインド共同事業完成予想図
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三井化学は、再生可能エネルギーに関する知見、実績を持つ企業と共同で、愛知県田原市に国内最大規模の太陽光・風力発電所を建設するため、各社と「たはらソーラー・ウインド共同事業」の事業化を検討することで合意した。

事業は、中部電力の協力のもと、太陽光・風力発電に関する技術、製品、事業運営などの実績を持つ6社が共同で、国内最大規模の太陽光発電事業(メガソーラー)、風力発電事業を実践する。

他に参加するのは三井物産、東亞合成、東芝、東レ、三井造船で、中部電力グループ会社が参加を検討している。

今回の発電事業による発電能力は太陽光が50MW、風力が6MW。合計の発電量は年間約6万7500MWh。2012年6月に着工して、2013年に完成する予定。事業期間は18年間を想定している。

今後、日本では、再生可能エネルギーの推進に向け、数多くのメガソーラー、風力発電の事業展開が想定される。しかし、発電システムや系統連系などについて、更なる技術開発やコスト引下げ努力が必要となる。

今回の事業に参加する各社は、事業を長期間運営する過程で生じる様々なノウハウや課題情報を共有するとともに、それぞれの知見を活かし協力して課題解決に取り組み、再生可能エネルギーの推進に寄与していく。

三井化学グループでは、従来から太陽電池封止シート「ソーラーエバ」や太陽電池用接着剤、風力発電に適した潤滑油添加剤「ルーカント」などの製品を展開するなど、再生可能エネルギーに関連する他の複数の素材開発に取り組んできた。事業を実践することで、ニーズや技術的課題を確認し、開発を加速する。

今回の建設地は、日照時間・平均風速ともに国内最高水準で、太陽光・風力ともに高効率での発電が期待される。プロジェクトは、愛知県、田原市の推進する新エネルギー推進施策にも合致することから、県・市当局も支援する意向で、今後も、県・市当局や地域社会と協力しながら新エネルギー推進に貢献していくとしている。

事業の総投資額は約160億円で、必要な資金は、日本政策投資銀行から融資を受ける予定。

《レスポンス編集部》

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