スズキの原山保人副社長は12日、都内で開いた独フォルクスワーゲン(VW)との提携解消会見で、VWが11日に出した声明が提携解消を決めたきっかけでは無いとした上で、もともとこのタイミングで発表する予定だったことを明らかにした。
会見で原山副社長は「我々は大体このスケジュールを予定して、会長および4人の(副社長による)協議を進めてきた。それにたまたま合わせるように、なぜか我々が予定していた日の前にああいうのもが流れたとお考えいただきたい」と説明。
さらに「今日はああいうものが無くてもこういう場を開いていた」と述べ、スズキがフィアットからエンジンを調達するのは契約違反であるとVWが11日に出した声明が直接の原因ではないことを重ねて強調した。
また鈴木修会長も「(VW側と直接の対話があった)7月28日以降、中々真意が伝わっていないという中で今日を迎えた。タイミング的にそこに来ていたということ」とした上で、「4人(の副社長)が満場一致だったので、それに従って決裁をした。見事に4人の意見が一致した」と、4人の副社長が提携解消で合意したことを受けて最終判断した経緯を明らかにした。