ヤマハ発動機の小林正典執行役員は9日、電動アシスト自転車市場の国内需要について「これから5年後という中期でみても需要は伸びると期待している」との見通しを示した。
その理由として小林執行役員は「未だに8割を超える人が電動アシスト自転車は初めて購入される、あるいは追加で新しく増車される方、今まで電動アシスト自転車に乗っていてそれを買い替えるという需要はまだ2割に満たない」と述べた。
その上で「新規顧客がまだまだ入ってきているということで、その需要伸長に沿った、あるいはそれを上回る事業展開を進めていきたい」と強調した。
また今年の需要予測については「だいたい平均年率8%ほどで成長してきている。昨年38万台強で、今年は42万台ほどにまで成長する。特に3月11日の東日本大震災を境にして特需的な動きがみられたが、6月以降また安定的な状態に戻って、昨年とほぼ同様の伸長という状況になっている」と述べた。