帝国データバンクが1日公開した「東日本大震災関連倒産動向調査」によると、震災の影響による企業倒産は8月31日時点の累計で320件。安愚楽牧場が8月9日に4330億8300万円を抱えて倒産したため、負債総額の累計は6047億3100万円に急増した。
倒産件数は、震災発生からほぼ半年で、阪神大震災時の2.6倍の発生ペースが続いている。倒産企業の従業員数も5907人となった。
8月の震災の影響による企業倒産は60件判明し、集計開始後初の減少となった前月から一転、2か月ぶりの増加となった。
地域別では、関東が26件と最も多い。以下、近畿9件、東北6件、北陸5件の順。一方、四国は発生しなかった。倒産パターン別では、「間接被害型」が57件と全体の95%を占めた。「直接被害型」は3件の判明にとどまった。業種別では、引き続き「建設」が13件と最も多かった。