J.D.パワーアジア・パシフィックは、2011年日本自動車初期品質調査の結果を発表した。調査は自動車を新車で購入したユーザーを対象に、購入後2~9か月の車両の初期品質を調査したもの。
調査は2010年8月から2011年3月の間に自動車を新車で購入したユーザーを対象に今年5月に郵送調査を実施。8780人から回答を得た。調査対象の車両は全14ブランド、90モデルで有効サンプル数が100サンプル以上のモデルをランキング対象とした。
製造不具合と設計不具合の2つのカテゴリーでの不具合指摘項目について実際に経験したものをユーザーに指摘してもらい、100台あたりの不具合指摘件数をIQSスコアとして算出した。数値が小さいほど不具合指摘が少なく、品質が良いことを示す。
ランキング対象の41モデルのトップに立ったのは昨年12月に発売された3世代目のトヨタ『ヴィッツ』。総合IQSスコアは73PP100と不具合指摘件数は業界平均よりも30ポイント以上少なかった。
今回ランキングが発表された4つの車両セグメントのうち、登録車セグメントのコンパクト、ミッドサイズ、ミニバンでそれぞれ『ヴィッツ』、『カローラアクシオ/フィールダー』、『エスティマ』のトヨタのモデルが首位を独占する結果となった。
特にマーケットの4分の1を占めるコンパクトセグメントは、ヴィッツ、『ラクティス』、『パッソ』と1位から3位までをトヨタが占める結果となった。
ミッドサイズセグメントの2位は日産の『ティーダ』、ミニバンセグメントの2位はホンダの『フリード』と日産『セレナ』が同率だった。
軽自動車セグメントでは、スズキ『アルト』が1位で、ホンダ『ライフ』、スズキ『ラパン』が続き、ダイハツはトップ3に入れなかった。