「ゴルフダイジェスト・オンライン」は、ゴルフに行く際の移動手段や、趣味・嗜好性の観点から関係が深いといわれている、車とゴルフに関して、ライフスタイル実態を把握するための調査を実施、その結果をまとめた。
それによると、ゴルファーの乗っている車をブランド別に調べたところ、最も多かったのがトヨタ、2位が日産、3位がホンダと、上位は国内新車シェアとほぼ同じ顔ぶれ。4位はスバル、5位がスズキと、国産車が上位5位を占めた。ゴルフ好きのユーザーは輸入車が上位を占めるとの通説に反した結果となった。
しかし、国内での輸入車販売シェアが約11%なのに対し、輸入車を所有するゴルファーは約17%で、ゴルファーの中では輸入車人気が高い。
ゴルファーが車を購入する際に重視する点を調査したところ、国産車所有者は価格、輸入車所有者はデザインと、明確に回答が分かれた。しかし、国産車所有者の重視する点の2位はデザインで、価格も重視したいが自分のスタイルも表現したいというゴルファーの欲求を示した。
好きなゴルフウェアのブランドでは、国産車所有者はルコックゴルフ、輸入車所有者はアディダスという結果になった。
国産車(トヨタ、日産、ホンダ)所有者では、いずれも上位からルコックゴルフ、アディダス、ブリヂストンの順でランクインし、また国内メーカーが多かった。これに対し、輸入車(BMW、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲン)所有者は、2位以降に海外ブランドを中心に様々なブランドがランクインした。
車選びとクラブ選びの関係性を探るため、ゴルフのドライバーを選ぶ際に重視する点を所有車ブランド別に調査した。
この結果、飛距離を重視すると回答した人の割合が最も高い車はレクサスで、価格を重視すると回答した人の割合が最も高い車はマツダだった。ミスヒットの許容性(やさしいクラブ)を重視すると回答した人の割合が最も高い車はアウディで、直進性を重視すると回答した人の割合が最も高い車はゼネラルモーターズ(GM)だった。打感を重視すると回答した人の割合が最も高い車はアルファロメオ、ブランドイメージを重視すると回答した人の割合が最も高い車はジャガーとなった。
かつてのゴルフは、お金持ちで輸入車に乗っているとの印象が強く、一部でそれを象徴するようなデータが見られた。しかし、ゴルフのカジュアル化や若年層への広がりに伴ってライフスタイルの一部としてゴルフが浸透した結果、そのようなゴルファーは減少傾向にある。
全体では、コストパフォーマンスの良い国産車を所有し、堅実な選択をしている。そして、車選びにこだわる人はドライバー、ゴルフファッションなどに時間・お金・手間を費やしており、こだわり派ほど輸入車所有率が高い傾向にあることが分かった。