石川県警は26日、石川県輪島市内にあるパチンコ店の駐車場へ止めたクルマの中に1歳の女児を置き去りにし、熱中症で死亡させたとして、女児の両親にあたる36歳の男と38歳の女を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。放置した事実は大筋で認めているという。
石川県警・輪島署によると、2人は25日午前10時30分ごろに輪島市宅田町付近にあるパチンコ店へ来店。駐車場に止めたワゴン車の中に1歳女児を置き去りにしたまま、午後3時30分ごろまで遊戯を続けていた疑いがもたれている。
クルマに戻ってきた2人は意識不明でぐったりとしている女児を発見。女児は午後4時ごろに病院へ収容されたが、まもなく死亡が確認された。病院は「熱中症の疑いがある」として警察へ通報。2人から事情を聞いた結果、駐車場での放置が判明したことから、保護責任者遺棄致死容疑での逮捕に踏み切った。
女児は後部座席に搭載されたチャイルドシートに着座。ベルトで拘束されたままだった。クルマの窓は閉め切られた状態。放置された時間帯の気温は約29度に達しており、車内は70度を超える温度になっていた可能性が高いとみられる。
調べに対して男は「最近は涼しい日が続いていたので、こんなことになるとは思わなかった」などと供述。放置した事実については認めているが、熱中症については予見していなかったと主張しているようだ。