富士重工業(スバル)の吉永泰之社長は6日、東京で記者会見し今年度から2015年度まで5か年の新中期経営計画「Motion-V」を発表した。
北米や新たに現地生産を計画する中国での販売増をテコに、最終の15年度には世界販売を10年度の約66万台から90万台へと約4割伸ばす計画。このうち、北米は38万台、中国は18万台としており、両国を拡販の重点市場と位置づけた。
収益面では同年度の連結営業利益を1200億円、営業利益率は6%レベルを目指す。最終年度の為替レートは1ドル=90円、1ユーロ=120円と現状より円安を想定している。
吉永社長は「お客様との信頼関係をベースに取り組みたい」としたうえで「業績への為替感応度引き下げといった課題を、現地生産の拡充などで克服しながら成長を目指したい」と強調した。