宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月22日、準天頂衛星初号機「みちびき」で測位信号の提供を開始したと発表した。
6月22日にGPS補完信号のアラートフラグを解除。アラートフラグの解除により「みちびき」対応のGPS受信機では「みちびき」の測位信号を測位計算に利用することが可能となる。
これまでの技術実証で、「みちびき」の測位信号(L1-C/A、L2C)の品質・信頼性が準天頂衛星システムユーザインタフェース仕様書(IS-QZSS)に適合することを確認している。
GPS近代化計画に基づく新たな測位信号との相互運用が可能な測位信号(L5、L1C)についても、適合を確認した後、順次アラートフラグの解除を実施していく。
「みちびき」対応の市販のGPS受信機等の開発状況としては、デンソーやセイコーエプソン、ソニーなどの企業が、製品化に向けた検討に入っている。また、JAXAでも「みちびき」対応の市販のGPS受信機の開発促進のための活動を行なっていくとしている。