安川電機は6月13日、大形風力発電用電機品「エネウィン」シリーズの第2弾として小形扁平・軽量化・高効率化した大形風力発電用発電機を開発し、6月から販売を開始する。
従来の誘導形発電機の小形軽量化は困難で、風車の大容量化には限界があった。今回、永久磁石を使用し小形扁平形の構造を実現することで、大形風車ナセル内への収納が容易となり、建設時の設置作業の軽減も図れる。
また、発電機の直径を変えることなく、奥行き寸法によって大容量化が可能で、風車ナセルの開発設計が容易になったほか、高圧化や扁平電磁設計、巻線設計の最適化で発電効率を向上している。
一般的な風車用誘導形発電機と比べ、発電機単体の発電効率が約2%向上し、一段増速ギヤ化と発電機の低損失化によって微風での発電も可能となっている。
地球温暖化問題や福島原発事故の影響で、クリーン電力の活用が注目されている中で、CO2を排出しないクリーンエネルギーとして世界各国で販売していく。
納入開始は今年12月からの予定。販売計画は2015年度に130億円を見込んでいる。