唯一のJAF公認のクラシックカーラリー スプレンドーレ伊香保2011開催

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群馬県警の白バイ隊に先導されスタートする、BMWイセッタ。
  • 群馬県警の白バイ隊に先導されスタートする、BMWイセッタ。
  • 黄色い歓声が一段と高かったシボレー・コルベット。
  • 今回唯一の国産車、ホンダS800も子供たちの歓声とともにスタート。
  • 50mを8秒で走るタイムラリーに挑戦中のトライアンフTR-2。
  • きれいにレストアなったASA1000もライムラリーに挑戦中。
  • 初日の昼食ポイント、悠湯里庵(群馬県利根郡)に到着したポルシェ356
  • モーガン4/4も昼食ポイントに到着。
  • 初日最後のタイムラリーに挑戦中のアルファロメオ・ジュリエッタSS。女性ペアでの参加である。

『スプレンドーレ伊香保2011』が、6月10日から12日にかけて開催された。主催は群馬テレビ、事務局は伊香保おもちゃと人形自動車博物館(群馬県北群馬郡)である。

第3回目となるこのイベントは昨年から、JAF公認のもとにFIA国際モータースポーツ競技規則に準拠したJAFの国内競技規則、および本競技会特別規則に従って開催されている、国内唯一のクラシックカーイベントである。

今年のエントリー台数は約50台。10日に伊香保おもちゃと人形自動車博物館をスタートし、様々なタイムラリーをこなしながら、新潟県南魚沼郡にあるナスパニューオータニまで走行。2日目はそこからスタート地点まで、別のルートを通って戻るという約500kmのラリーイベントとなった。最終日は午前中に表彰式を行い、すべての日程を終えるというスケジュールである。

初日のスタートには会場に群馬県警渋川警察署長も駆けつけ、挨拶を行うとともに、白バイ隊によるスタート時の先導も併せて行われるなど、地元に密着し、かつ、安全にも気を配ったイベントであることが伺えた。

また、もう一つこのイベントには大きな特徴があった。それは、参加車両が通過する10分ほど前に先行車が、間もなくクラシックカーが通過をする旨アナウンスを行うと同時に、応援旗を、沿道に出て通過車両を見学しようという人々に手渡していたことである。それにより、さらに多くの人が興味を持ち、また、旗を振って応援をする、そして、参加者はそれに手を振ってこたえるという関係が出来ていたのである。ある参加者は毎年このように地元の人々と触れ合えることが何よりうれしいと語っていた。

このイベントは毎年参加費や募金などから交通遺児基金へ寄付を行っている。しかし、今年は東日本大震災があったことから、募金金額の半分を赤十字へ、もう半分を佐藤交通遺児福祉基金へ寄付を行うこととした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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