結果だけを言えば、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今季5勝目を飾ったF1モナコGPということになるが、そのレース内容は非常にスリリングな攻防の連続であった(29日決勝)。こうした展開を演出した陰の功労者はピレリタイヤ、そして今季初のセーフティーカー導入(2回)だったのではないだろうか。ポールポジションからスタートしたベッテルはジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を従えて順調に周回を重ねる。一方、予選5番手と健闘していたミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)はスタートに失敗して順位を落とした。ベッテルは16周目にタイヤ交換を行うものの、やや作業に手間取りタイムロス。暫定トップの座をバトンに奪われる。バトンは33周目に早くも2回目のピットストップを行い、3ストップ作戦を敷いていることを窺わせた。その直後、シューマッハがマシントラブルによってコース上にストップし、最初のセーフティーカーが導入された。このセーフティーカータイミングが運良く作用したのが予選13番手からスタートしていた小林可夢偉(ザウバー)で、堂々の4位を走行する。さらに終盤に向けてトップ争いは白熱し、1ストップのベッテルを猛追する2ストップのアロンソ、3ストップのバトンも前を行く2台に追いつき、3台によるテール・トゥ・ノーズの展開となった。もちろん、1回しかタイヤ交換を行っていないベッテルのタイヤ消耗が厳しいことは明白でアロンソとバトンが何時何処で仕掛けるのか……、という展開となった。ところが69周目に起こった多重クラッシュによって再びセーフティーカーが導入され、さらにレースは赤旗中断となる。赤旗中断によってダミーグリッド上でタイヤ交換を済ませたベッテルが再スタート後も最後までポジションを守り、自身モナコGP初優勝。2位にアロンソ、3位はバトンという表彰台の顔ぶれとなった。また、1ストップ作戦を遂行していた可夢偉も5位という自己最高位でフィニッシュしている。以下はポイントを獲得したトップ10ドライバー。1位:ベッテル、2位:アロンソ、3位:バトン、4位:マーク・ウェーバー(レッドブル)、5位:可夢偉、6位:ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、7位:エイドリアン・スーティル(フォースインディア)、8位:ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)、9位:ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、10位:セバスチャン・ブエミ(トロロッソ)。
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