東京電力が発表した2011年3月期の連結決算は、最終損益が1兆2473億円の赤字となった。金融機関を除く民間企業で過去最大の赤字となった。
東日本大震災で被災した資産の復旧費用・損失が1兆0204億円、資産除去債務に関する会計基準の適用による影響で571億円を特別損失に計上、繰延税金資産の取り崩しで法人税などを4784億円を計上した。
売上高は前年同期比7.0%増の5兆3685億円と増収だった。猛暑で電力の販売が伸びたため。収益では燃料価格の上昇がったものの、営業利益は同40.5%増の3996億円、経常利益が同55.5%増の3176億円と増益だった。
今期の通期業績見通しは東日本大震災の影響で予想が困難なため、公表を見送った。