東京電力の武藤栄副社長は17日、原発事故の収束の工程表見直しに関する会見を開いた。「福島第一原発・事故の収束に向けた道筋」の発表から1か月経過し、進捗状況を振り返った。
原発事故収束に向けた基本的な考え方には変更はなく、原子炉や使用済み燃料プールを冷却し、放射性物質の放出を抑制することを注力する。
また、目標として掲げている「放射線量が着実に減少傾向となっている」という7月中旬を目処に達成するスケジュールについても変更はなく、引き続き「放射線量が大幅に抑えられている」状況を3〜6か月で作り出す。
武藤副社長は、会見の冒頭で周辺住民や国民に謝罪し、1か月間の総括と今後の取り組みに触れた。
17時30分から始まった東電本店(千代田区内幸町)には200人以上の報道陣が詰めかけた。