5月9日に発表されたカロッツェリアのフラッグシップカーナビ『サイバーナビ』の最大のウリは「ARスカウターモード」だ。ドライブカメラのリアルタイム映像をナビ画面上に表示するとともに、ルートガイドや施設情報を実写画像にオーバーレイし、赤信号→青信号の切り替わり信号待ち時の前車発進のお知らせ、さらには前走車との車間距離表示など機能は多彩だ。新サイバーナビの企画に携わったカー市販事業部マルチメディア事業企画部の枝久保隆之氏は、「これまでナビのアクセサリーとしてリアカメラは出していたが、車載専用で映像解析のためのカメラは始めて商品化した。映像の解析については、以前から研究開発部門で検証を重ねており、今回製品化のメドがたったのでサイバーの目玉機能として搭載した。映像解析のチップは調達品だが、アプリケーションの開発は自社でおこなっている」と説明する。実はこのARスカウターモード、4年前にその原型を現していた。2007年でCEATECで同社が出展した「リアルビューナビ」がそれだ。リアルタイムに信号や看板を認識し、車載カメラからの前方視界上でルート案内するデモ映像が流されており、まさにARスカウターモードそのまま。しかし,この時点では前走車との車間距離を表示したり信号の切り替えを画面上で示すといった新サイバーナビで搭載された機能群はまだ用意されていなかった。なおARスカウターユニットのカメラは31万画素のCMOSセンサーで、夜間やトンネルでの走行時でも車両認識に十分な感度を得ている。実際のデモ走行でもトンネル内を走ることが何度かあったが確実に前方車両を捉えていた。カメラの取り付けは原則としてバックミラーの後方。配線などもあり、取り付けはカー用品店などに依頼することになるだろう。正しく車両認識がおこなえるように水平に設置するためのキャリブレーション(調整)が必要だが、この作業はユーザー自身でもおこなえるという。価格はオープンだが、枝久保氏によれば「ARスカウターユニット(カメラ/画像処理ユニット)とFOMA通信モジュール(36か月分の通信費込み)が同梱される『VH09CS』(1DIN/1DIN)が30万円、『ZH09CS』(2DIN)が28万円、ユニット・モジュールがつかない『VH09』が25万円、『ZH09』が23万円程度の市場価格を予想している」という。セットモデルとナビ単体とではおよそ5万円の差となる。ARスカウターユニットやFOMA通信モジュールはそれぞれ別にオプションとして購入できるが、単体で買うとスカウターユニットは5万2500円、通信モジュールが2万6500円で、セットモデルを購入した方が魅力的だといえる。
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