スズキ鈴木会長、浜岡原発の停止を評価

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スズキ・鈴木修会長
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スズキの鈴木修会長は10日、中部電力が浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の稼働停止を決めたことについて「評価する」との考えを示した。

鈴木会長は同日都内で開いた決算会見後、一部報道陣に対し「福島の状況をみたらやれとは言えない。残念ながら絶対ということが言えないという状況で、しかも波打ち際にあり、防波堤もそんなに高くないし、それから使った(核燃料)棒もある。だからこれは決断としては止むを得ない」と述べた。

さらに鈴木会長は「雇用の問題とか色々あると思うが、それをどう我慢し、どういう対応を立ててくかということも必要。人間の力を利用して、活かして、仕事をやっていく、あるいは地域社会が生活ができるようにやってくということが必要じゃないか」と指摘した。

スズキの国内工場は2輪車、4輪車ともに静岡県および愛知県にあり、いずれも中部電力の管内となる。中でも小型4輪車の主力工場である相良工場(静岡県牧之原市)は「浜岡原子力発電所と13kmしか離れていない」(鈴木会長)という位置にあるという。

《小松哲也》

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