超高速船「テクノスーパーライナー」で被災者支援 三井造船

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テクノスーパーライナー、エントランスホール
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三井造船(加藤泰彦社長)は、同社所有の超高速船「テクノスーパーライナー」(TSL)を 石巻市の石巻港に停泊させ、被災者支援に乗り出す。

このTSLは、アルミ合金製の軽量双胴船体を航空転用ガスタービン2基で浮上で浮上させ、ウォータージェットポンプ2基を推進器として、ホバークラフトのように浮上して高速を実現するハイテク船。

大型貨客船としては世界最速クラスで、一般旅客船の2倍のスピードの最高速度38ノット(70km/h)で航行し、東京‐父島を17時間で結ぶはずだったが、05年に燃料費がかかり過ぎて採算が取れないことを理由に、この構想は破綻した。しかし、開発当時は日本の造船技術の粋を結集したミレニアムプロジェクトで、船内の居住性が優れていることは言うまでもない。

同社の被災者支援は、このTSLを海のホテルとして活用しもらい、避難生活に疲れた被災者に元気を取り戻してもらおうとする。

1泊2食付きの客室に、1泊あたり181人を招き、夜はバイキング形式で各種のメニューを取りそろえ、新鮮な野菜も提供する。乗船後はボディソープやシャンプーも備え付けられたシャワーが自由に使用でき、キッズルームなどもある。延べ2400人程度の利用を見込んでいる。

碇泊期間は月17日~5月31日の2週間。申込みは石巻市福祉部へ。3日から受け付けを開始する。

TSLは14日8時に岡山県玉野市の同社玉野事業所を出航して、16日7時に石巻港へ入港する予定だ。

《中島みなみ》

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