マン島TT/Zeroクラスへの参戦を決めたプロスタッフ(愛知県一宮市)が、「TT零-11」を公開した。TT零-11はトライアンフの『デイトナ675』をベースに、座席直下にバッテリーユニット、さらにその下にパワーユニットを集中させた構造。ストリップを見ると、その2つのユニットがマシンの中心を上下に貫いている様子がわかる。公表データによると、ベース車両と比較すると6.5kg軽い178.5kgの車重。それをリチウムバッテリーで2基の直流モーターを駆動させ、最高速220km/hをダイナモ試験(無風)で記録した。汎用BMS(バッテリー・マネージメント・システム)とバッテリーが収納されたバッテリーボックスはカーボンファイバー製で、剛性を補強する役目を果たし、「ベース車両よりたわみが少ない、より電動バイクとして適した仕上がりになっている」(同社広報課・寺西亮氏)スパ西浦モーターパーク(愛知県蒲郡市)で27日にテストランを終えたチームプロッツァのライダーである松下ヨシナリ氏は、「エンジン音がないということに、未来を感じた」と、日本初の電動レースマシンへの期待をにじませた。TT零-11には、空力に四輪レース関係者が携わっていることも特徴のひとつだ。由良拓也氏率いるムーンクラフト社がカウリングとシートの製作を担当した。「シートにまたがりタンクを抱え込んだときのフィット感や運転しやすい形状に仕上がっている」(前出・寺西氏)。汎用BMSと前後して4月25日に仕上がり、TT-零11に装着されたのはテスト走行当日の27日だった。さらに、チーム監督は元レーシングドライバーの野田英樹氏。F1参戦をはじめ、米国インディーカーレース、ルマン24時間耐久レースを経験した。ライダーは松下ヨシナリ氏のほか、セットアップ担当マネージャーの岸本ヨシヒロ氏がサブを務める。同社『Team Prozzaのマン島TTZaero挑戦ブログ』には、松下氏のテスト走行風景も動画で掲載されている。ちょっとおしりが目立つが、これもスケジュールタイトな中で記録された国内初の電動レースマシンの映像である。
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