懐かしの『ランサー』がEVとして蘇った。東南汽車(SOUEAST)は上海モーターショーで、『V3菱悦』の電気自動車(EV)仕様、『V3EV』を公開した。このV3、実は三菱が1995年から2000年まで日本で販売していた5代目ランサーをベースとした中国オリジナルモデルなのだ。
日本では既に販売を終了し、後継車種の『ギャランフォルティス』へとバトンタッチしているランサーだが、中国市場では現役モデル。三菱と合弁関係にある東南汽車がV3菱悦として販売をおこなっている。今回はEV仕様のコンセプトカーがお披露目された。
V3EVは、容量60Ah、20kWhのリチウム鉄バッテリーを搭載し、60km/h等速走行で160kmの航続距離を確保する。最高出力は50kW、最大トルクは180Nmで、120km/hまで加速することが可能だ。また、満充電までにかかる時間は、家庭用220V電源で6時間だという。
国ぐるみでEVの普及促進を図る中国。今回のショーでは他ブースでもEVコンセプトの出展が目立った。フルスクラッチのEVコンセプトカーが多数を占めるなか、レトロ感を感じさせるV3EVの存在はある意味貴重だ。また、同ブースではこちらも懐かしの『デリカ』をベースとしたEVの展示もおこなわれていた。