キリンビール仙台工場(仙台市宮城野区港2丁目付近)には仙台臨海鉄道の線路がつながっている。そこではビールを満載したコンテナを搭載した貨物列車が運行されているが、津波によって工場から押し流されたケースやコンテナは線路も埋め尽くしていた。
ビールケースやパレット類はすべて工場の敷地内から流れてきた。フェンスもよく見ると海側から内陸方向に向かって倒れていることがわかる。工場内では缶や瓶にパッケージする直前のビールが収められた巨大なタンク4基も津波被害を受けて倒壊したという。
近くの道路では信号機や標識柱が倒壊していたが、これもすべて海側から内陸方向へ倒れていた。中には土台からもぎ取られるようになっていたものも。
津波の強大な力を見せつけられた。