16日午前5時45分頃、福島第一発電所4号機(福島県大熊町)の原子炉建屋北西部付近から炎が上がっているのを、同社の社員が発見した。
炎が上がっていたのは4階部分で、原子炉再循環ポンプ可変周波数装置が設置されている場所。
社員は、3号機と4号機の間にある中央操作室に計器用バッテリーを運ぶ作業を行っていた。その途中で原子炉建屋から炎が出ているのを発見した。東電は同6時10分に福島県へ通報した。地元の消防車4台、13人が出動した模様。
また、同日午前6時15分には、別の社員が約1kmほど離れた免震重要棟から、炎が出ていないことを確認した。
この場所は、昨日午前中も大きな音とともに出火が確認された場所だったが、4号機原子炉建屋周辺の屋外の放射線量は、1時間当たり400ミリシーベルト(15日22時時点)と高く、建屋内部に入ることができなかった。
この時も炎が見えなくなった。その後、随時、観察を続けることで、自然鎮火したと考えられていた。
「今後も注意深く監視していく」(同発電所)