スズキの村上元男海外営業本部特機営業部部長は3日、横浜市で開催中のジャパンインターナショナルボートショーで会見し、従来の取り組みだけでマリン事業をピーク時の水準まで回復させるのは難しいとの考えを示した。
村上部長は「リーマンショックとその後の世界的な経済危機はマリン業界に大きな影響を与え、2009年にはスズキのマリン事業も半減するまでに落ち込んだ。2010年に入り北米やアジアを中心に需要が戻ってきたが、ピーク時にはまだ届かない状態」と説明。
さらに「仮に景気が戻ってきたとしても従来の取り組みだけではピーク時の水準に戻ることはないのではないかと考えている」と述べた。このため村上部長「固有の洞察と革新的な技術で、お客様に感動と満足を感じてもらうことが重要」とし、一段の燃費改善と加速性能の向上などに取り組むと強調した。