TRWオートモーティブ・ホールディングスは、運転時の危険な状況下や衝突時の乗員保護の向上のために開発した新しいインテリジェントセーフティシステムを発表した。

新システムは、自動緊急ブレーキ(AEB)システムとアクティブコントロールリトラクター(ACR)シートベルト技術を統合したもの。ドライバーへの警告機能の強化、エアバッグ展開時に乗員位置を最適化するシートベルト機能の強化、自動ブレーキサポート機能などによって安全性の向上を図る。

新しいAEBとACRの統合システムは、中距離対応のレーダーと拡張可能なビデオカメラを組み合わせ、車両前方の道路と交通の状況に関するデータをそれぞれが独立して収集する。レーダーが最大150m前方の状況を検知し、カメラがより近距離の状況を検知することで、前方の対象物を幅広く細かく検出し分類する。

センサーが危険な状況を検知すると、ドライバーに対し画面表示、警報、振動で警告する。ACRシステムがシートベルトの緩みを巻き上げることで、ドライバーにさらなる警告を伝えると同時に、エアバッグ展開時の乗員位置を最適化。同時に、自動的に一定量のブレーキ圧をかけ車両を減速する。

センサーが不可避の衝撃を検知し、事前の警告に対するドライバーの対応が不十分またはない場合、衝撃が加わる前にACRが最大限に作動し、乗員の前方移動を最小限に抑えて乗員の被害を軽減する。最終段階では、AEBによって最大減速度に達するブレーキ圧を発生させる。

AEBとACRが別々に作動する場合、周囲の状況を分析するセンサー(環境センサー)と車両の動きを分析するセンサー(車両センサー)からのデータを使用して、ドライバーが介入することなく自動緊急ブレーキサポートを作動させるか、エアバッグ展開の際、ドライバーと乗員を正しい位置に着座されるようにシートベルトの緩みを巻き取る。

このシステムは、2013年に生産されるモデルに搭載される予定。TRWのACRシステムは2002年から生産開始しており、現在メルセデス・ベンツ、現代自動車、ジャガー、アウディなどの上級モデルを中心に搭載されている。
《編集部》