積雪で車道しか歩けず、高齢者がひき逃げされ死亡

自動車 社会 社会

26日午前4時30分ごろ、福井県あわら市内の国道8号沿いにある駐車場で、68歳の女性が倒れているのを、この女性を捜索中の警官が発見した。女性はクルマにひき逃げされたとみられ、まもなく死亡。警察は後に48歳の男をひき逃げ容疑で逮捕している。

福井県警・あわら署によると、現場はあわら市瓜生付近。約30分前に「国道8号の車道を歩いている人がいて危険だ」という内容の通報が入り、同署員が捜索を実施していたところ、道路沿いの駐車場で頭から血を流して倒れている高齢の女性を発見した。

女性は近くの病院に収容されたが、頭部強打が原因でまもなく死亡。後の調べで坂井市内に在住する68歳の女性と判明した。この女性は前日の午後9時30分ごろ、自宅近くに住む親族を送るためにクルマで外出したものの、その後の足取りがわからなくなり、家族が捜索願を出していた。女性のクルマは後に現場から約1.5km離れた場所で脱輪しているところを発見されており、女性は自宅まで歩いて帰ろうとしていたとみられる。

女性が倒れていた場所にはクルマのミラーが落ちており、警察ではこれを元に車当たり捜査を開始。同市内に在住する48歳の男が所有するクルマのミラーが欠損していることがわかり、容疑車両と断定。男を自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

調べに対して男は「対向車のヘッドライトがまぶしく、路肩の歩行者に気がつかなかった」、「怖くなって逃げた」などと供述しているようだ。路肩には除雪で生じた雪が積み上げられており、女性は車道を歩くしかなかったようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース