トヨタ自動車は26日、『ノア』『ヴォクシー』など計16車種の燃料パイプと高圧燃料ポンプに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2000年5月10日~08年10月24日に製作された120万2800台。
不具合は2か所。1か所めはエンジンの燃料パイプ。加工のばらつきにより強度評価が不足していたため、パイプに微小な亀裂が発生、その亀裂が進行して燃料が漏れるおそれがある。もう1点は、エンジンの高圧燃料ポンプ。チェックバルブ(逆止弁)締結部ガスケットのばらつきによるシール性評価が不足していたため、チェックバルブ締結力が低下し、締結ネジ部を伝って燃料が漏れるおそれがある。
燃料パイプについては全車両、燃料パイプを対策品と交換する。燃料ポンプについても全車両、チェックバルブとガスケットを対策品に交換する。
不具合発生件数は燃料パイプが33件で、市場からの情報で確認された。燃料ポンプの不具合86件は、市場からの情報と国土交通省の指摘でわかった。いずれも事故は起きていない。