三菱ふそうトラック・バス(アルバート・キルヒマン社長、川崎市幸区)は11日、独ダイムラーによる300億円の増資を受けたと発表した。開発投資と財務基盤の強化が目的。
今回の増資は、世界的な商用車市場の回復を見込み、ダイムラーが子会社である三菱ふそうトラック・バスを通じたビジネス拡大を狙い実施したもの。300億円のうち150億円を資本増強に振り向け、150億円を環境対応技術などの開発投資に充てる。
ダイムラーによる増資により同社に対する出資比率はダイムラーが85%から89.29%に、三菱グループが15%から10.71%になる。三菱ふそうはリストラ費用やリーマンショックによる売上高の落ち込みで2009年度は債務超過に陥っていた。