バス車内での電話使用を注意され、催涙スプレー噴射

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15日午後6時10分ごろ、千葉県船橋市内を走行していた路線バスの車内で、携帯電話使用を注意された女が催涙スプレーを噴射し、逃走する事件が起きた。乗客3人が軽傷。女は翌日に同じ路線のバスに乗ろうとしたところを発見され、傷害容疑で逮捕されている。

千葉県警・船橋署によると、逮捕された女は新京成バス(船橋駅北口発/金杉台団地行き)の車内で出発前から携帯電話で音声通話をしていたが、これを乗客の男性から注意された。

女は通話を止めたが、その直後から運転手に対して「車内の会話もうるさいから注意しろ」などと文句を言い始め、運転に支障を与えるような状態となった。運転手の真横で騒ぎ続ける女に対して別の男性客が注意したところ、女は隠し持っていた催涙スプレーをこの男性に向かって噴射した。

異常に気づいた運転手が船橋市夏見5丁目付近でバスを止め、ドアを開放したところ、女は混乱に乗じて逃走。当時は客12人が乗車していたが、このうちスプレーの直撃を受けた69歳の男性と、女が座っていた前部座席の近くにいた2人が目などに軽傷を負い、近くの病院に収容されている。

警察では傷害事件として捜査を開始したが、翌16日の午後6時ごろに同じ路線のバスを利用しようとしていた乗客から「昨日スプレーを噴射した女に似た人物がバスを待っている」と警察に通報。これを受けた同署員がバスに乗り込んでいた女から任意で事情を聞こうとしたが、女はバスから降りることを拒否。バスの運行に支障を与える状態となったために身柄を拘束。後に傷害容疑で緊急逮捕した。

逮捕されたのは、同市内に在住する34歳の女。調べに対して女は「注意した相手も悪い」などと供述しているが、スプレーを噴射したこと自体は認めているようだ。

《石田真一》

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