DOWAホールディングスは、子会社のDOWAエコシステムが、リチウムイオン電池の製造工程で発生するスクラップと使用済み電池のリサイクル事業を商業化した。

リチウムイオン電池は、自動車向けなどで今後、急速な普及が見込まれているが、資源循環や原料確保の観点から、リチウムイオン電池に含まれるコバルト、ニッケル、リチウムなど希少金属のリサイクルが求められている。加えて、電池の軽量化・低コスト化の進展でコバルトなどの高価な希少金属の使用量減少に伴って、安価で適正なリサイクルへのニーズが高まる見通し。

DOWAエコシステムは、リチウムイオン電池の材料の製造から最終製品に至るまでの過程で、各メーカーなどから発生する工程スクラップ、使用済み電池を回収して金属リサイクルに乗り出す。正極材スクラップからは高純度のコバルトを回収し、正極材原料としてリサイクルする。使用済みのリチウムイオン電池は、産業廃棄物中間処理工場などの既存設備を活用、年間1000t以上を受け入れ、処理・分離して製錬原料とする。

また、リチウムイオン電池の回収では、同社が培ってきた収集運搬ネットワークを活用して効率的に集荷する。既存事業の強みを最大限活かしてリチウムイオン電池の最適なリサイクルの実現を目指す。

一方、DOWAエコシステムは、リチウムイオン電池から高濃度のリチウムを精製する技術開発にも成功している。リチウムイオン電池用の原材料としてリチウムの供給も検討する。
《編集部》