スバルが今秋発表予定の『フォレスター』の改良モデル。日本に先駆けて15日、オーストラリアで開幕したシドニーモーターショーで初公開された。
このフォレスターは、『フォレスターSエディションコンセプト』と呼ばれ、オーストラリアでは、シリーズ最強グレードに位置づけられる。
同車は、スバルが開発した新世代ボクサーエンジンを初めて搭載。2.5リットル水平対向4気筒ターボユニットには、北米向けの『インプレッサWRX』とほぼ同じスペックが与えられ、最大出力262ps、最大トルク35.4kgmを発生する。旧エンジンと比較して、33ps、2.8kgmの性能向上だ。
ATは、4速から5速へ進化し、パドルシフトを採用。専用スポーツサスペンションやVTD(バリアブル・トルク・ディストリビューション)AWDも装備される。バンパーやグリルは、スポーティな専用デザイン。足元はSTI製の17インチアルミホイールで引き締められた。
インテリアは、アルカンターラシートを採用。ペダルは穴開きタイプのアルミ製となり、「Sエディション」のロゴがシートなどに添えられる。
このSエディション、2011年初頭にオーストラリア市場で発売。スバルオーストラリアのニック・シニア常務は、「日本のスバル本社が、シドニーを新フォレスターのワールドプレミアの場に選んだことを、光栄に思う」とコメントしている。
ほぼ「フォレスターWRX」と呼べる新グレード登場が、オーストラリアのベストセラー小型SUV、フォレスターの販売増に結びつくのは、間違いないだろう。