世界最長のトンネルが貫通 スイスのゴッタルドベース

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世界最長となるトンネルが15日、貫通した。スイス南東のアルプスを貫く鉄道のゴッタルド・ベーストンネルで、同日14時30分、北坑口から30km、南坑口から27kmの地点で、南側からのボーリングマシンが最後に残された厚さ1.8mの岩盤を切り崩した。

全長57kmのゴッタルド・ベーストンネルは、従来のゴッタルドトンネルのはるか下に掘られた。それゆえ「ベース」の名前をもち、アルプスの麓同士を結ぶため全長は長くなったが、こう配も少なくなった。2017年末から高速列車が運行される予定だ。

トンネルのある区間は道路も含め、物流の動脈となっている。新トンネルの開通により鉄道輸送が増強され、またトンネル区間で自動車運搬列車(カートレイン)が運行されることにより、アルプス山中の環境保全に貢献する。

人間が往来するトンネルとして世界最長は、日本にある鉄道トンネルの青函トンネルで、全長54km。ゴッタルド・ベーストンネルはこれを上回る。なお貫通地点での両側の位置の誤差は、水平方向で8cm、垂直方向で1cmだった。

《高木啓》

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