パイオニアは15日、電気自動車(EV)の走行可能距離を高い精度で予測するシステムを開発したと発表した。カーナビの地図情報などと予測システムを連携させることで、EVの走行可能な範囲や、適切な充電時期などを知らせることができるという。
今回開発したシステムは、同社のカーナビゲーションシステム『サイバーナビ』の、ガソリン車に対する燃費推定機能をベースに、EV特有の回生エネルギーまでも考慮し、EVの走行可能距離を高い精度で予測推定するもの。
システムでは、車両から取得した速度や加速度などの情報と、あらかじめ入力しておいた車重や車両寸法、バッテリー容量などのデータから走行抵抗を計算し、消費エネルギー量を算出。その数値を独自のモデル推定式に用いることで、EVの走行可能距離を高い精度で導きだすことができるという。
このシステムは、今後発売されるさまざまなEVに対応することができ、従来のバッテリー残量をもとに算出する手法よりも高い精度の走行可能距離を把握できるため、快適なEVでのドライブをサポートすることができるとしている。