フェラーリは24日、30日に開幕するパリモーターショーで、『599』のロードスター、『SAアペルタ』(APERTA)を初公開すると発表した。
SAアペルタは、ピニンファリーナの創業80周年を記念して誕生。SAとは、セルジオ・ピニンファリーナと、アンドレア・ピニンファリーナの2人の名前に由来している。
運動性能を追求したピュアロードスターとしての性格を強めているのが、SAアペルタの特徴。ソフトトップは簡易的なもので、悪天候をしのぐためだけに設計された。フロントウインドスクリーンも低められている。クーペの599と同等のボディ剛性を確保しながら、重量の増加がほとんどないのも、SAアペルタの特徴だ。
パフォーマンスのキモとなるエンジンも、通常の599とは異なる。6.0リットルV型12気筒ガソリンエンジンは、『599GTO』と共通スペック。最大出力670ps/8250rpm、最大トルク63.2kgm/6500rpmを引き出す。599比では、50psもパワフルとなる。
ボディカラーや内装の組み合わせは、豊富に用意され、1台1台がほとんどカスタムメイド。フェラーリはSAアペルタを、「史上、最高級のフェラーリ」と称している。
SAアペルタは、世界限定80台のみを生産。フェラーリによると、80台はすでに完売しているという。