トヨタ自動車は4日、2011年3月期の第1四半期決算を発表するとともに、通期業績予想を上方修正した。
アジアや北米、日本の販売が順調に推移しているためで、営業利益は5月時点の予想より500億円多い3300億円(前期比2.2倍)、純利益は300億円上方修正の3400億円(62.4%増)とした。売上高は3000億円上方修正の19兆5000億円(2.9%増)。
連結販売台数は5月時点より9万台多い738万台(2%増)に修正した。日本や北米を上方修正する一方、市場が悪化している欧州は9万台下方修正した。
東京で会見した伊地知隆彦専務は「為替の円高や国内のエコカー補助金終了に伴う反動減などが予想されるが、1台でも多くお客様にお届けするよう取り組むとともに、固定費の削減や原価低減活動を緩めることなく続け、体質改善を進めたい」と述べた。