米国IIHS(高速道路安全保険協会)の関連団体、HDLIは3日、「盗難被害に遭いやすい車」ランキングを公表した。キャデラックの大型SUV、『エスカレード』が第1位となった。このランキングは、盗難被害に遭って保険金の支払いを申請したユーザーの車種を調査し、その盗難率をランキングにしたもの。ユーザーの注意を促す目的で、毎年公開されている。盗難被害に遭いやすい車ランキングは以下の通り。1.キャデラック・エスカレード2.フォードF-250クルー4WD3.インフィニティG37クーペ(日本名:日産スカイラインクーペ)4.ダッジ・チャージャーHEMI5.シボレー・コルベットZ066.ハマーH2・4WD7.日産パスファインダー・アルマーダ8.シボレー・アバランチ15009.シボレー・シルバラード150010.GMCユーコンキャデラックの大型SUV、エスカレードは過去7回の同調査で、6度のナンバーワン。平均盗難率の7倍という事実が、狙われやすさを示している。とくに、『エスカレードEXT』の4ドア、4WDグレードの盗難率が高いという。盗難被害に遭ったエスカレードの保険金支払い額は、4台に1台が4万ドル(約350万円)以上。イモビライザーを標準装備しているにもかかわらず、盗難被害が目立つ。HLDIのキム・ハゼルベーカー副社長は「イモビライザーは役に立っていない」と警鐘を鳴らす。このほか、ワースト10ランキングでは、7台を米国で人気の大型ピックアップトラック&SUVが占めた。そんな中、3位にインフィニティ『G37クーペ』(日本名:日産『スカイラインクーペ』)がランクしているのが目を引く。