BMW、市販EV本格生産へ…カーボンの生産能力を増強

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BMWは2013年に市販するEVボディ向けCFRPの生産増強を決定した。CFRPを採用することで250〜350kgの軽量化を実現する
  • BMWは2013年に市販するEVボディ向けCFRPの生産増強を決定した。CFRPを採用することで250〜350kgの軽量化を実現する
  • CFRP製のボディフレーム。写真は強度実験の様子
  • Mシリーズに採用されているCFRPの製造行程
  • 2013年に市販予定のメガシティビークル

BMWグループは、2013年に市販予定の電気自動車『メガシティビークル』のボディに炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の採用を決めたのに伴い、ドイツのBMWランツフート工場でCFRPの生産能力の増強を決定した。

BMWグループは、約4000万ユーロを投資して、ランツフート工場の既存のCFRP生産設備を増強する。施設では将来的に最大100人の従業員を採用し、炭素繊維織布をメガシティビークル用のCFRPコンポーネントを加工する予定。

また、BMWグループとSGLグループの合弁会社SGLオートモーティブ・カーボンは、ヴァカースドルフ開発センターで炭素繊維織布の生産を開始した。ヴァカースドルフから供給される炭素繊維織布は、ランツフートでメガシティ・ビークル用のCFRP製軽量ボディーコンポーネントに加工され、車両の組立てを行うBMWライプツィヒ工場に供給される。

ヴァカースドルフ開発センターは、BMWグループとSGLグループが第1次拡張プロジェクトとして約2000万ユーロを投資し、炭素繊維織布の生産能力を増強する。ここでも2013年までに約100人の新規雇用創出を見込んでいる。

BMWグループは、ランツフート工場で10年以上にわたってCFRP加工のノウハウと素材に関する専門知識を培ってきた。現在、この素材は、『M』モデルのコンポーネントにも使用されている。

《レスポンス編集部》

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