前2輪・後1輪という構成の3輪車『Ouroboros』(ウロボロス)特徴のひとつが、パーツはオール日本製という点。削り出しの手製のパーツも多数使用され、まさに匠の造形となっている。
取材会で披露された1台はヤマハ『FZR-1000』のエンジンを搭載しているが、「リユース」もコンセプトとしていることから、思い入れのあるエンジンやパーツを組み込むことなどもカスタムバイク製作的にフレキシブルに行なえるようになっている。
搭載可能なエンジンはかなり幅があり、2気筒も4気筒も問わないし、水平対向以外のエンジンならまず何でも搭載可能。さらには、電動モーターを搭載してEV化も健闘しているという。オーナーの要望に応えて、各部のカスタマイズも可能だ。
そのほか、大型の前部中央ははね上げ式のトランクとなっており、合計118リットルの容量を有する。タンデムシートもあるため、2人で1泊2日程度の旅行も簡単に行ける形だ。
「私がほしいと思ったものを作りました」というオートスタッフ末広代表取締役の中村正樹氏。OuroborosのエンジンがFZR-1000なのも、次に何かを作る時は中村氏がお気に入りの同車のエンジンを使うと決めていたからだそうだ。「変わったオジサン(笑)がひとりで乗っていてもカッコよくみえるように」と作ったそうである。
すでにナンバーも取って公道を走っているため(この日も自走で南千葉サーキットまで来たという)、よく「この間見た」といわれ、「目立つので悪いことはできませんが(笑)、注目度も抜群で、ひとりででもふたりででも旅に出て楽しい乗り物です」とした。