新型三輪車ウロボロス…リバース・トライク

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オートスタッフ末広+znug design
  • オートスタッフ末広+znug design
  • 真正面から見ると、一瞬クルマに見えてしまう
  • メーターがかなり奥にある。中央がタコメーターで、右がデジタルのスピードメーター
  • 有限会社オートスタッフ末広代表取締役の中村正樹氏。カスタムバイクの製作で知られる人物

カスタムバイクの製作で知られるオートスタッフ末広と、トヨタで『i-unit』などを開発した根津幸太氏が取締役を務めるznug design(ツナグデザイン)は24日、日本初のリバース・トライク『Ouroboros』(ウロボロス)を発表した。

オートスタッフ末広が開発を企画・設計を担当し、znug designがデザインを担当。Ouroborosとは、自分の尾をくわえたヘビのことで、「死と再生」や「相反するものの統一」といった意味を持つ。

リバース・トライクとは、前2輪・後1輪という構成の3輪車のこと。前1輪・後2輪の一般的なトライクとは逆の構成だ。前2輪のため、Ouroborosも全部が大きなデザインになっており、真正面から見ると一瞬、小型のオープンカーに見えるほどの横幅がある。

サイドカー付きのバイクとは異なり、自動車普通免許で一般道を走ることが可能なのがトライク。しかし、ハンドルはバー型、左のハンドルのレバーがクラッチ、足で後輪ブレーキを踏んだりギアシフトを行ったりするなど、運転スタイルはバイク式となっているので、若干慣れが必要である。

またバイクやトライクとは異なり、コーナーで身体を内側に倒して重心をかけるハングオンやリーンインと呼ばれる走り方をしない(横Gにはアウト側の足を踏ん張って耐える形となる)ことや、安定感自体はクルマに近いものがあるなどから、感覚的には、独特の「(ドライビング+ライディング)÷2」というような雰囲気。そのため、人によっては「バイクと同じですね」という意見もあれば、「独特ですね」「クルマっぽいんですね」などと別れていた。

強アンダーのセッティングとなっているため腕力で舵を切る感じで、速度が高めの状態でコーナリングすると内側に身体を倒せないので転倒しそうに感じるが、実は車体はかなり安定感があるという具合である。なお、ヘルメットなしでも運転可能だが、オートスタッフ末広では、安全のために被ることを推奨。

スペック
全長:2950mm
全幅:1620mm
全高:1080mm
乾燥重量:390kg
価格:329万7000円(FZR-1000エンジン搭載の場合)
カスタマイズは要相談

《デイビー日高》

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