東京商工リサーチが発表した5月の全国企業倒産状況によると、倒産件数は前年同月比15.1%減の1021件にとどまった。これで10か月連続マイナスで、ここ最近では2005年9月の987件以来の低水準だった。
負債総額は同38.6%減の3312億7500万円と4か月連続でマイナスとなった。
産業別では、全体的に減少傾向にあるものの、消費不況やデフレの影響で小売業が2か月連続でプラスとなった。
上場企業の倒産は3件にとどまった。負債総額10億円以上の倒産は同30.1%減の44件で、4か月連続で50件を割り込んだ。原因別では、販売不振を中心とした「不況型」の構成比が81.5%と大半を占めた。