ロータスのビッグネーム、『ヨーロッパ』(日本名:『ヨーロッパS』)。その生産が年内に終了する見込みだと、欧州の複数のメディアが伝えている。
現行ヨーロッパは、2006年に復活デビュー。『エリーゼ』をベースにした上級スポーツクーペの位置づけだ。ミッドシップには、2.0リットル直列4気筒ターボ(200ps)を搭載。2008年には、最大出力が220psへ引き上げられている。
欧州のメディアによると、すでに欧州のロータス販売店では、ヨーロッパのオーダー受付を終了。現在の受注分がラインオフする年内をもって、生産を終了するという。
生産終了の最大の理由は、2008年のロンドンモーターショーでデビューを飾った『エヴォーラ』だ。同車はミッドシップの2+2シーターという独自性を発揮するスポーツカーで、このエヴォーラとヨーロッパはキャラクターが重なる部分が多く、エヴォーラ登場後、ヨーロッパの販売は低迷している。
1966年に発表された初代『ヨーロッパ』は、創設者のコーリン・チャップマンの思想をストレートに表現した軽量ハンドリングマシンとして、高い人気を獲得。それだけに、ロータスがヨーロッパの名前を消滅させるとは考えにくい。次世代ヨーロッパは、どのような形で姿を現すのだろうか。