フォルクスワーゲングループは25日、イタルデザイン・ジウジアーロ社(IDG)を買収すると発表した。
イタリア・トリノ近郊に本拠を置くデザイン・技術開発会社、イタルデザイン・ジウジアーロ社は、ジョルジェット・ジウジアーロ氏が1968年に設立。自動車メーカーとのさまざまなコラボレーションで知られ、ロータス『エスプリ』(72年)、フォルクスワーゲン『ゴルフ』(74年)、ランチア『デルタ』(79年)など、自動車史に残る名車をデザインしてきた。
フォルクスワーゲンは今回、イタルデザイン・ジウジアーロ社の株式90.1%を取得すると発表。今後はイタルデザインのブランド商標権も、フォルクスワーゲングループが使用できるようになるという。
VWグループのマルティン・ヴィンターコルン会長は、「両社の協力関係は新たな段階に入った。イタルデザインを喜んでVWファミリーに迎え入れたい」とコメントしている。
初代ゴルフをはじめ、初代『パサート』、初代『シロッコ』、そしてアウディ『80』は、すべてイタルデザインとの共作。今後、フォルクスワーゲンはアウディなどグループ全体で、イタルデザインとの相乗効果を追求する計画だ。