[動画]BMWセキュリティビークルの防弾性能

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BMWが顧客の特別オーダーによって製作するセキュリティビークル。その最新映像が、動画共有サイトで公開された。

BMWは30年以上に渡って、セキュリティ車の開発を手がけてきたメーカー。その顧客は、政治家や企業の経営者など、世界中に存在する。

最新モデルの『X5セキュリティプラス』は、ボディパネルに強度を増した高張力スチールを採用。テロリストなどが使う自動小銃「AK47」の攻撃にも耐えうる剛性を確保した。この結果、ドイツの防弾性能規格は「クラス6」と高い装甲性を実現する。

ドアとフレーム、サイドパネルとピラーの隙間は密閉。これは生物兵器による攻撃を想定したものだ。また、後席と荷室の間にパーティションパネルを新設。後席の分割可倒機能も廃止された。ガラスはもちろん防弾タイプ。表面にポリカーボネートコーティングを施し、強度を増している。アンダーボディも補強された。

タイヤはランフラットで、パンクしても最大150kmを80km/hで走行可能。重量増加に対応して、サスペンションのチューニングを見直すとともに、ブレーキを強化。緊急時にはセンターコンソールのスイッチ操作で、アラームとルーフ&バンパーの青色灯が作動。ドア&ウインドウは自動的にロックされる。車内に閉じ込められた際、外部と連絡が取れるインターコムも標準装備。これらの特別装備は、『7シリーズ』ベースのセキュリティ車などにも導入される。

ダイムラーもメルセデスベンツ『Eクラス』をベースにした防弾仕様車、『Eガード』を用意。BMWと受注競争を展開中だ。BMWがその優れたセキュリティ性能をPRした映像は、動画共有サイトで見ることができる。

《森脇稔》

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