市光工業の3月期決算…改善傾向だが無配

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市光工業の3月期連結決算は、売上高が933億9700万円(前期比8.4%減)、営業利益は5億9900万円(前期は営業損失16億6800万円)、経常利益は20億0200万円(前期は経常損失14億6300万円)となった。

当期純損益は、早期退職制度の実施による特別損失損失を計上したことなどにより、8億3900万円の赤字となったものの、前期の当期純損失170億8600万円を大幅に縮小した。

グループ主力の自動車部品関連の売上高は916億7800万円(前期比8.0%減)、自動車関連以外の部門における売上高は17億1800万円(同28.3%減)となっている。

同グループは、2つの国内工場を閉鎖し生産体制の集約化、保有資産の圧縮を進め、強固な企業体質を目指し、経費低減をはじめとする合理化に取り組んでいる。

また平成22年3月期通期業績見通しは、売上高が933億9700万円、営業利益が5億9900万円、経常利益が20億0200万円、当期純利益が8億3900万円の赤字。

売上高については、下期の主要得意先向けの売上が増加したことから、前回予想値を上回る模様。利益面についは、一部の連結子会社における合理化計画の未達等により営業利益が減少したものの、受取技術料など営業外収益の増加により経常利益が、資産売却による特別利益の計上などにより当期純利益が、それぞれ前回予想値を上回りそうだ。

未定となっていた期末配当は、無配となった。

《高木啓》

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